正倉院裂「夾纈」染紬地袋帯
徳田義三作

商品番号 r1414
販売価格 有難うございました

長さ 4 m 60 cm
太鼓巾 31.2 cm
前巾

商品説明
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【商品説明】
昨年秋の同じ頃、一点入荷して大変喜んでいました徳田義三氏の作品が偶然にもまた入荷いたしました。
わたしも約30年以上このお仕事をさせていただいていますが、ここ15年の間で思い起こしてもオリジナルは3本しか手に入った事がありません。
こちらは正倉院裂の染色方法の代表格である「纐纈」「夾纈」「蝋纈」の中で、特に徳田義三さんがお好きだったとされる「夾纈」を復元された作品と思われます。
正倉院の文献にも「紫地唐花文夾纈羅(むらさきじからはなもんきょうけちのら)」というものが見られます。
大きく描かれた唐花の模様には夾纈染めならではの十字の折れ線があり、おそらく大きく4つに畳んで板締めをして染料を挿していったのではないかと思われます。
幻の染色方法と言われ、その内容には諸説あるようです。
図柄ひとつずつが部屋のように区切られた木の板の型、その部屋がそれぞれ凹凸となった二枚の型を合わせ、裂を挟んで締めて固定した状態にし、柄ごとに小さな穴を開けてそこから染料を流し込んで染めるという説が有力なようです。
はるか1200年前、奈良時代まで思いを馳せてみますと、当時大陸より舶載され大変珍重された裂であり、素晴らしい染織技術であったのだと思われます。
「夾纈」にはそんなロマンが感じられます。
余談ですが、越後上布はその頃から現在と同じ製法で作られていた事を思いますと、それもまたそれもすごい事ですね。
高貴な色と言われる滅紫色の地に大きく染められた唐花は、浅蘇芳色や利休色、そして路考茶色の3色で主に染められています。
しっとりとした静かな気品と華やかさがあり、お太鼓の形にされても目を引く美しさです。
身に付けられる事が嬉しいような希少性の高い本物です。
未着用品。
滅紫色(けしむらさきいろ)は「#332631 WEB色見本 原色大辞典」を、
浅蘇芳色(あさすおういろ)は「#804553 WEB色見本 原色大辞典」を、
利休色は「#8f8667 WEB色見本 和色大辞典」を、
路考茶色(ろこうちゃいろ)は「#8c7042 WEB色見本 和色大辞典」をご参照下さい。