【商品説明】
シンプルな藍染めを長年続け、その道を極めてこられた松原家ですが、その中でもさらにシンプルな縞や曲線を一番素敵になるように活かされた素晴らしい作品をつくり続けていらっしゃる、江戸川区指定無形文化財・工芸技術保持者で日本日本工芸会正会員でもある松原孝司氏の作品です。
今年も「伝統工芸展」でその作品を見る事ができて嬉しく思いました。
こちらは濃淡の波模様の線の重なりが不思議な世界観を作り出した個性的なお着物です。
青藍色、薄縹色、秘色色、そして白までの濃淡で非常に複雑に絡み合うように色が交差しています。
広げて見て少し目が慣れてきますと、光がキラキラと反射する水面のような、川の流れのような動きのあるものに見えます。
両側に入れられた柴染色の存在によってその藍の色がより美しく見え、また模様が立体的に見えます。
まさに水の流れのようで透明感のある綺麗な色が、個性的でありながら品格のある素敵な装いを実現してくれそうです。
はじめに目にした時には明治・大正期の木綿の型染の「熊野染」とよばれる模様を連想しました。
それが現代に素晴らしく洗練されたお着物として蘇り、完成されているようです。
軽く張りのある扱いやすそうな手触りの良い紬の生地に、こんな素敵な模様が染められて花が咲いているようです。
是非お気に入りの帯と合わされて秋の街へ軽快にお出かけください。
青藍色(せいらんいろ)は「#26364d WEB色見本」を、
薄縹色(うすはなだいろ)は「#3e6280 WEB色見本」を、
秘色色(ひそくいろ)は「#abced8 WEB色見本」を、
柴染色(ふしぞめいろ)は「#b28c6e WEB色見本」をご参照下さい。
|