【商品説明】
重要無形文化財「友禅」保持者・森口華弘作。
森口華弘さんは友禅の暈しの技法と、江戸時代の漆の蒔絵の暈しを見てその美しさに心を惹かれ、漆芸の蒔絵の技法を独自の研究と開発で蒔糊技法として確立し、独特の格調高い個性的な作品の創作を続けられ、国の重要無形文化財に認定されました。
こちらのお着物も可愛い梅の花の模様と同時にまず目に入るのは全体に施された細やかな撒糊の白です。
特殊な加工をした糊を固めたものを細かく砕いて手で少しずつ撒き、バランスを見ながらまた撒くという、非常に技術と根気の必要な作業によってこの見事な撒き糊は完成します。
ずっと以前にテレビで森口氏のお仕事をすべて取材して放送されていたものを見た事がありますが、その中でも撒き糊をされる場面の緊張感はすごいものがあり、今でもそのシーンが記憶に残っています。
色々な形に散らされた表情豊かな撒き糊がお着物全体を個性的で格調の高いものとしているようです。
爽やかな印象の紫味のある浅葱色・深縹色と白の調和が美しく心に響きます。
すうっと引かれた梅の枝の線がまたたおやかで目にも心地良く映ります。
梅の花が何よりお好きだったという森口華弘氏の描かれる梅は、梅春の陽ざしのようにとても温かく、見る人に幸せな気分を運んでくれます。刺繍も素敵です。
こちらのお着物の梅の花も、小さな花なの集合なのにふっくらと描かれ、素晴らしい存在感があります。
新春の改まったお出かけに最適で 、ほのかに香るような梅の花と春を思う綺麗な色使いがきっと素晴らしい装いを演出してくれる事と思います。
白い帯も綺麗に合いそうですし、黒地の帯でもきりっとまとまりそうです。
こちらによく合いそうなおび弘さんの淡いピンクの袋帯もございます。
別でご紹介させていただいております田畑喜八氏作品と並ぶ、友禅の中でも最高峰のお着物です。
深縹色(こきはなだいろ)は「#455373 WEB色見本」を、
鴇浅葱色(ときあさぎいろ)は「#b88884 WEB色見本」を、
梅鼠色(うめねずいろ)は「#c099a0 WEB色見本」をご参照下さい。
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