【商品説明】
重要無形文化財「江戸小紋」保持者・小宮康孝作。
小宮氏作品に出合うたびに、この小さな点や線がこんなにも表情豊かで、幾何学の世界の面白さを伝えている事や、ひとつの物語を作っていく事を不思議に思います。
江戸小紋というジャンルの中でも、その作品は一目見てそれとわかる個性を持っている事も素晴らしいと思います。
小宮康孝氏はお若い頃から、お父様であり、同じく人間国宝であった小宮康助氏のもとで修業をされ、共に江戸小紋の古い型紙を収集し、研究を続けられて型紙の質の向上にも尽力されました。
一貫した手仕事の染めとしての技術の基礎を作りあげ、また後継者の育成など多くの功績を重ねられながら作られる数々の素晴らしい作品は、多くのファンを魅了し続けています。
高度な精密さの中には決して冷たさがなく、着る人の心に沿った温かさがあるからかもしれません。
こちらは鮫小紋が基本にあって、そこに丸い形の松の枝と可愛いマツボックリが散らされた模様となっています。
クルクルとした線で全体にひとつの流れがあり、江戸小紋の中では少し珍しいリズミカルな調子のものとなっているようです。
赤味の強くない濃い紫色の地に無数の白い点が染め抜かれ、一段薄い色に見えます。
中型といえる大きさの模様ですので、帯の合わせ方次第で年代も、お召しいただける範囲も広いのではないでしょうか。
落ち着いた雰囲気の中にどこかふんわりとしたやわらかい印象のあるおすすめの逸品です。
お仕立替え済。
濃色(こきいろ)は「#3F3045 WEB色見本」をご参照下さい。
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