【商品説明】
今年もいよいよ各産地の自然の素材のものをご紹介させていただく季節となりました。
おかげさまで越後上布から宮古上布、芭蕉布、八重山上布と名品の着物や帯が揃いました。
順番にご紹介させていただきたいと思います。
昔と変わらない技法でオリジナリティ溢れる新しい色を取り入れられながら、お洒落な作品を世に出される日本工芸会正会員・新垣幸子さんの名古屋帯の作品です。
新垣さんは伝統的な八重山上布の研究を長く続けられ、復元の分野でも大きな功績を残されています。
今回は名古屋帯の作品も入荷しております。
今年の初め、久しぶりに工房をお訪ねしましたが、たくさんお持ちになっている資料を気さくに見せてくださり、色々なお話をしてくださいました。
(その様子は「沖縄染織工房見学ツアー」のレポートを是非ご参照ください。)
特に100年くらい前の琉球王朝時代の献上品でもあった八重山上布の存在価値と、その後の激動の時代の中で変化し続け、現代では希少性の高いものとして再評価されている事との大きな意味の違いなどのお話は印象的でした。
ご自身でも苧麻を育てられ、全工程のほとんどを100年前と変わらない方法で行われるのは並大抵の事ではないと感じました。
こちらはきびら色の透明感のある麻の色が魅力的で、琉球藍の濃淡が隣り合わせに配置されたモダンな縞と、その間に星のような十字絣が散らされたお着物です。
手括りの絣の足が余韻を残し、美しく輝いています。
写真で見たり、手元で広げて見ると少し個性的で取り入れづらいかと思ったのですが、実際にお羽織りいただきますと全く印象が変わって、絣の可愛らしさもありながら、お洒落な縞でスマートな着姿となります。
夏の装いをお楽しみいただくのには最適な沖縄の風をたっぷりと感じられるような素敵なお着物です。
地の色は練色(ねりいろ)「#E0CCAC WEB色見本」を、
縞の色は藍鉄色「#25333D WEB色見本」、
紺青色(こんじょういろ)「#112B4C WEB色見本」をご参照下さい。
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