【商品説明】
まず、その多色で構成された味わい深い縞の素敵な色が魅力的に目に映る宮古上布のお着物のご紹介です。
少し離れると無地感覚のすっきりとした縞に見えるのですが、手元で下に白い紙を敷いて見ますと、その縞の糸は練色の生成りをベースに、涅色のやや濃い茶色、その傍にはその涅色を引き立てるような淡い黄緑・利休茶色がランダムに置かれていて、銀煤竹色の茶色も見え隠れします。
その糸の並びの繰り返しを見ているだけでもうっとりとしてしまいます。
草木染ならではの味わい深い色が醸し出す彩りはなんとも言えず引き付けられます。
その色の良さは、苧麻の糸の美しさからも得られるものなのでしょう。
越後上布と並んで夏の宝の布と呼ばれる宮古上布は、数多くの工程を経て原料である苧麻から手績みによって糸をつくり、それを染め、織りあげられるまでにたくさんの時間と手間がかかります。
それだけではなく、扱いが難しい苧麻の糸を織りあげるまでには高い技術を要します。
そんなたくさんの手仕事の積み重ねから完成された布は、こんなにも美しく、愛おしんで着てくださる方を静かに待っているかのようです。
白い襦袢を重ねられますと、またその色合いも一段明るくなり、ぱっと灯りが燈ったように輝きます。
透け感を表現して、良い緊張感をもって着る事も、夏のお着物の魅力と醍醐味のひとつです。
是非この夏に、こんな素敵な宮古上布のお着物をお召しいただき、颯爽とお出かけくださいませ。
未着用品。
練色(ねりいろ)「#ede4cd color-sample.com」、
涅色(くりいろ)「#554738 color-sample.com」、
利休茶色「#a59564 color-sample.com」、
銀煤竹色(ぎんすすだけいろ)「#856859 color-sample.com」をご参照下さい。
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