【商品説明】
重要無形文化財「友禅」保持者・田島比呂子作。
田島さんは伝統の技法にオリジナルの技を加える工夫をされ、「堰(せき)出し友禅」を特技とされていましたが、下絵描きから染め上げ、糊落しまで全てをお一人でされる数少ない作家さんだったそうです。
「絵が下手だから他人の何倍も頑張った」、地道という言葉が似合う謙虚な心で常に努力され、作品づくりに取り組まれていたようです。
その詩情豊かな作品は伝統工芸展にも多数出品されています。
1999年(平成11年)には 重要無形文化財「友禅」の保持者に認定されました。
こちらは黄色味のあるベージュ・白橡色の地に大きな月が巻き糊で表され、それだけでも秋の朧月夜の心地良い冷たい空気が伝わってくるようです。
影絵のように描かれたススキの穂は風情があり、帯という小作品の中にも独特の世界観が広がる素晴らしさはさすがと思えます。
お太鼓の形にしますと月が半分くらいになってしまい、ススキの姿も一部見えなくなりますが、見えない部分をかえって想像させるような力があり、静かな模様に品格のある華やかさが感じられます。
お気に入りの紬のお着物に合わせて、秋の装いをお楽しみいただきたいおすすめの逸品です。
白橡色(しろつるばみいろ)は「#cbb994 color-sample.com」をご参照下さい。
|