【商品説明】
重要無形文化財「型絵染」技術保持者、稲垣稔次郎さん作の訪問着です。
型染では細かく複雑な模様を染める際には型がばらばらにならない様に細い「吊り」と呼ばれるものが残され、伊勢型の場合には糸入れという作業が行われます。
稲垣さんは型彫にもこだわりが見られ、その必要がなくなるよう文様自体を考慮して、うまく連結させるデザインをおこし、流れるような模様も自然に表現される技法を開発されました。
こちらは作品集などにも掲載されている流水に菖蒲の代表的な図案の作品ですが、明るい玉子色・淡黄色の地染めが施された色使いは少し珍しいと思われます。
まず鉄紺色と薄群青色の濃淡で流れる水面の動きを表されていますが、その存在感が清々しく目に映ります。
すっくと立ち上がる花菖蒲の姿も美しく、活き活きと瑞々しく描かれ、型絵染でこれほどまでに臨場感を出されるのは素晴らしい事だと驚きます。
実際にお召しになりますと、風景が命を吹き込まれたようによみがえり、新鮮な艶やかさに包まれ素晴らしい着姿となります。
是非一度実物をご覧いただきたい昭和の巨匠の秀作です。
未着用品。
地の色は淡黄いろ(たんこういろ)「#e6d58a color-sample.com」、
流水の色は鉄紺色「#17184b color-sample.com」、
薄群青色「#5383c3 color-sample.com」、
葉の色は千歳緑色「#316745 color-sample.com」、
花の色は蘇芳色「#9e3d3f color-sample.com」、
深縹色(こきはなだいろ)「#293b66 color-sample.com」、
似せ紫色(にせむらさきいろ)「#33232a color-sample.com」をご参照下さい。
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