【商品説明】
6月に入り、気温の高い日が多くなり、そろそろ箪笥の中の盛夏のものを確認してみたり、麻がお好きな方は早くお召しになりたいと思われるような気候になってきました。
北国の宝物のような布、越後上布が今年も何点か入荷しております。
昨年も秋に産地を訪れて古い資料を見せていただく機会がありましたが、そういったものを目にすると、昭和の初め頃までは生産数も本当に多く、柄も豊富で、盛んにつくられていたのだという事が改めてわかります。
しかしながら重要無形文化財の越後上布の制作工程は70にも及び、各工程には熟練の作り手が関わらなければならない事から、段々とその生産数が減っている事は残念でなりません。
こちらは本藍染の極細の糸で暈しの縞が織り出された本田瀧右衛門さんの非常に珍しい作品です。
5pくらいの幅の縞の中の、濃い藍色と明るい藍色が暈しになって変わっていく様がたまらなく魅力的です。
手に取りますと、自分の手が透けて見えるほどの透明感で、驚くほど細い糸で織られている事がわかり、さらにたおやかに揺れて美しく藍色が輝きます。
濃い色の透け感で涼しさを感じさせるという、日本のお着物の世界ならではの高級感のある心憎い演出です。
夏の憧れともいえる品格のある素敵なおすすめの逸品です。
未着用品。
紺青色(こんじょういろ)「#060c1a color-sample.com」、
留紺色(とめこんいろ)「#17284d color-sample.com」をご参照下さい。
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