【商品説明】
八重山上布は、近年では白地にクール(紅露)で捺染した茶色の絣のものが広く知られていますが、もうひとつ、古くは江戸期から大正時代まで生産されていた「紺嶋上布」と呼ばれる、手績みの苧麻を草木で手括りによって染め、手織りをした八重山上布があったそうです。
後述のものはその後の量産体制によって姿を消していったようですが、新垣幸子さんは1970年代に日本民芸館で「紺嶋上布」の資料と出合われ、民芸館の勧めもあり、古代の八重山上布の制作手順に沿った創作を始められました。
古文書を紐とき、古代御絵図からの復元を実現されたその素晴らしい作品は博物館にも所蔵されています。
昨年も新垣さんの工房をお訪ねして、御絵図などの古い資料を見せていただきましたが、復元のための研究は本当に大変で、ライフワークとして情熱をそそがれないと実現しないものだと感じました。
こちらは琉球藍の濃淡が素敵なデザインに配置されたお洒落さのあふれる名古屋帯です。
きっぱりとした白い線が交差して色が染め分けられていますが、それは括りの絣で構成されていて、その絣の足が見え隠れして味わい深いものとなっています。
お太鼓の形にしますととてもモダンで、夏の装いを一段とお洒落なものとしてくれそうです。
色々なお着物とも相性が良い事が嬉しい藍の濃淡が涼やかでとても素敵なおすすめの逸品です。
こちらの作品は作品集「新垣幸子の仕事」に掲載されています。
地の色は薄花色「#8faecc color-sample.com」、
太鼓の色は青藍色(せいらんいろ)「#274a78 color-sample.com」、
濃藍色(こいあいいろ)「#2f394f color-sample.com」をご参照下さい。
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