【商品説明】
以前から資料として明治時期の小さな端切れを持っていて、いつかほしいと思っていたタイプの越後上布に出会う事ができましたので、とても嬉しく、ご紹介させていただきます。
藍がかった浅い緑・青鈍色のやや太い線と、紫味のあるこげ茶・紅消鼠色のとても細い線で2本の縞が織り出され、青鈍色の縞の傍には藍色の小さな絣が寄り添うように置かれた素敵な模様です。
手に触れるとひんやりとする上布の特徴にうっとりとしてしまいますが、さらにこんな凝った模様の縞にはなかなか出会う事はなく、さらに嬉しく思えます。
藍色の絣は本当に小さなものですが、右と左で上下の向きが違っていて、それが模様にリズム感を出しているように見えます。
北国の宝の布ともいえる越後上布は、その工程の多さや苧麻糸の制作者が激減している事から年間の生産が非常に少なくなっています。
特に絣を加えたものは、特別な注文がない限りはあまり作られていないそうで、昨年も個人的に少し凝った模様をお願いしてみたのですが、そういう柄はちょっと難しいというお返事をいただきました。
その図案は、同じく重要無形文化財の越後ちぢみのものをお願いする事が叶い、楽しみにしていますが、2年くらいかかるという事です。
気が遠くなるほど希少になってしまった越後上布や宮古上布を大切に扱っていきたいと改めて思います。
こんなお洒落な縞絣のお着物にはどんな帯を合わせましょうと楽しみに思えますが、自然布のものでも素敵ですし、型絵染や友禅の染めのものともすんなりと合いそうです。
とても涼しそうな色使いで、夏のお出かけが一段と楽しみに思えるおすすめの逸品です。
お仕立て替え済。
縞の色は青鈍色(あおにびいろ)「#6b7b6e color-sample.com」、
紅消鼠色(べにけしねずみいろ)「#524748 color-sample.com」、
絣の色は紺色「#26324d color-sample.com」をご参照下さい。
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