【商品説明】
南の島の宝の布と言われる「宮古上布」。
今年その産地を訪れて、改めてその歴史的背景、また東洋一といわれる美しい海に囲まれた素晴らしい環境、気候風土と人々の暮らしに根付いて受け継がれた伝統など、色々なものを実際に目にしてさらに感慨深く、宮古上布に対する思いが強くなりました。
宮古上布を織るための驚くほどに細い苧麻の糸、それを気の遠くなるような時間と手間をかけて績んでいきます。
先日機会があって苧績み(ブーミ)をさせていただいたのですが、クーラーが効いているような場所では苧麻がささくれ立って上手く績めない事がわかりました。
湿度の高い沖縄だからこそ実現する作業のようで、これは年配女性のお仕事です。
その糸に小さな小さな絣の模様の括りをして、藍で染めます。
染めた絣の小さな十字が経緯で出会う事で宮古上布の模様ができるので、そちらは目が良い若い人たちのお仕事とされているようです。
その小さな絣を針の先で調整しながら繰り返し織っていきます。
一反が織りあがるのには注文してから約2年の時間がかかるそうですが、それも当然のように思えます。
こちらは大きめの丸にお魚のようなトンボのような模様が織り出された少し珍しい宮古上布のお着物です。
非常に状態も良く、サイズも大きめとなっています。
まだまだ夏日は続きますので、せっかくのお出かけには気分がぐんとあがる、こういった緊張感のあるお着物はおすすめです。
たくさんの人の手仕事の積み重ねによるものでありながら、重苦しさはなく、美しい透け感と絣の面白さが全面に現れ、高級感が溢れています。
いつかは一枚手に入れたいと思う、憧れの夏のアイテムです。
宮古に魅せられた私は来週また宮古島を訪ねる予定です。
↓『宮古島・新里玲子さんを訪ねて』レポートをご覧ください↓
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