【商品説明】
緯に少し変り市松の地織が入った上質な紬が黄橡色に染められ、全体に大小の絞り染めが染め抜かれた中に、墨で桜の花が描かれた絵羽附けの模様となったお着物です。
ひとつひとつのお花に丁寧に描き込まれた線を目で追っていきますと、八重のもの、一重のもの、咲き始めのもの、しっかり開いたものと、それぞれ表情が違って楽しく見る事ができます。
お着物一枚分にこれだけの変化をつけて描くのは大変なことだとシンプルに驚きます。
そういった面から見てもかなりの大作といえます。
使用されている変わり織の生地が、今回別でご紹介させていただいている鈴木紀絵さんの作品と同じく、紀絵さんが好んで使われていた生地である事と、親しくされていた古澤万千子さんの作品にこのモチーフがある事など、そして元の持ち主がその両方作者の作品をそれぞれ数点お持ちだった事もあり、このお着物については少し悩んでしまいました。
今となっては紀絵さんに確かめる事も叶わず残念です。
いずれにしても、とても手の込んだ、大変お洒落な素晴らしいお着物です。
全体の小紋調の模様でありながら、墨の線の入れ方による絵羽附けの配置で、一段格も高くなっています。
帯合わせ次第で少しおめかしのドレスアップの時も、カジュアルなお出かけの時も、色々なコーディネートで着こなしをお楽しみいただける事と思います。
地の色は地の色は黄橡色(きつるばみいろ)「#806336 color-sample.com」、
絞りの色は白茶色「#c7b370 color-sample.com」、
八掛の色は柴染色(ふしぞめいろ)「#80644f color-sample.com」をご参照下さい。
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