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【商品説明】
1933年に東京で生まれ、学生時代より東京芸大の久保守教授に油絵を師事、その後森義利氏に染織の基礎を学ばれました。
柳宗悦氏や芹沢銈介氏に出会い影響を受け、1957年国展に初出品。
国画会では新人賞をはじめ各賞を受賞、1963年に会員となられました。
また同じ頃にあった白洲正子さんとの出会いも大きかったようです。
以前に一度古澤さんにお会いして２時間くらいお話をさせていただく機会がありましたが、とてもお優しいお話しぶりで色々な事を教えてくださいました。
以前から誰より尊敬する作家さんでしたので、私はとても緊張してしまいました。
白洲さんは次々に色々な宿題を出されて、こなしていくのが大変だったけれど嬉しくもあったとお話されていました。
白洲さんの著書などでは古澤さんは溢れるほどの才能で次々と素晴らしい作品を創り出されると書かれていましたが、ご両人の見方が違うのが興味深く面白い事だと思いました。
また古澤さんは天性の才能もおありでしょうが、すごく努力家でもあるのでしょうと思います。
こちらの帯は、鮫小紋の地染めにカラフルな毬が置かれ、色々な形の貝が踊っているように描かれ、さらに和歌のような文字が桜とともに散らされた楽しさのある作品です。
数えきれないほどの色数で、ブルーに赤の色のコントラストがまず目に入りますが、宝石箱をひっくり返したように様々なデザインや色がちりばめられ本当に綺麗です。
遠山や文字散らしのデザインからどことなく物語のある文芸文様の風情も感じられ、可愛さと情緒のある要素が相まって素敵な雰囲気となっています。
「地染めに好んで使っている鮫の模様の型はもうだんだんと傷んで使えなくなってきたのよ」、浅草のご自宅の仏壇に供えて「もう一度だけ染めさせてくださいとお祈りしているんですよ」とお話されていたのが、なんだか失礼ですが可愛く思えました。
ひらめきからなるデザインの素晴らしさも去る事ながら、帯という小作品の中にも色々な要素がぎっしりと盛り込まれ、弾けそうなくらい迫力があります。
パワフルで綺麗で可愛くて、そして独特の品格を持ち合わせた大変希少性の高い逸品です。
未着用品。
地の色は天色（あまいろ）「#4791b3 color-sample.com」、
毬の色は鶸色（ひわいろ）「#d7cf3a color-sample.com」、
翡翠色「#6db59d color-sample.com」、
菖蒲色（あやめいろ）「#994d7e color-sample.com」、
黒檀（こくたん）「#250d00 color-sample.com」、
桜の色は薄紅梅「#e597b2 color-sample.com」、
貝の色は浅蘇芳「#804553 color-sample.com」、
深緑「#1b330f color-sample.com」、
蘇芳「#9e3d3f color-sample.com」
をご参照下さい。
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