【商品説明】
沖縄の染織文化は長く幅広く、それに携わる人数の多さ、裾野の広さにはいつも驚かされます。
それは他の地域ではあまり見られる事がなく、訪れるたびに嬉しく思えたりします。
ただ多彩な織りの種類に対して、染めに至っては琉球紅型のみとなっているのも面白い事だと思います。
その「琉球紅型」の染めを約60年近く続けられ、1996年には重要無形文化財「紅型」保持者に認定された玉那覇有公さんの非常に珍しい藍型染の全体柄のお着物の作品です。
15年くらい前に藍染をおやめになった事もあり、藍型染めの作品ははとても希少です。
藍の地染めの部分には黒紅色でシルエットのように細やかな模様がびっしりと染められ、朧型のように見えます。
それを背景に網干のある砂浜の風景と桜のお花が見事に冴え冴えと染められ、紅型らしさを満喫できるメリハリのあるものとなっています。
地の藍色とお花の牡丹色のコントラストが本当に美しく、実際にお召しいただきますと本当にお花が咲いたように可憐で目を見張るものがあります。
藍染めならではのものもありますが、これほど力強い作品にはなかなか出会う事はないと思われます。
琉球花織やロートン織りなども綺麗に合いますし、間道系の帯もお洒落にお合わせいただける事と思います。
昭和の巨匠の秀作ともいえる、大変おすすめの逸品です。
地の色は紺青(こんじょう)「#0d1933 color-sample.com」、
地の柄の色は黒紅「#302833 color-sample.com」、
桜の色は牡丹色「#b34b7b color-sample.com」、
滅紫(けしむらさき)「#594255 color-sample.com」、
岩の色は潤色(うるみいろ)「#b3adaa color-sample.com」、
葉の色は湊鼠(みなとねずみ)「#80989b color-sample.com」
をご参照下さい。
【玉那覇有公】
1936年沖縄生まれ。日本工芸会正会員。
1961年より城間栄喜氏に師事。
独立後70年代から沖展、日本伝統工芸展などに出品、数々の受賞を重ねられ、96年には重要無形文化財「紅型」保持者に認定されました。
98年紫綬褒章受章。 |