【商品説明】
南の島の宝の布といわれる「宮古上布」。
輝くように美しい海に囲まれた宮古島でこの布は生まれます。
苧麻の糸をつなぐ糸績みは70代、80代の女性の手によって行われるようですが、湿度の高い沖縄の自然環境の中でこそ実現する、非常に技術と時間を要する細やかな作業です。
その糸に織りあがる絣の模様に合わせて色止めをし、藍で染め、染めあがったものを機にかけて織られます。
2o足らずの白い絣が十字になるように織り進めていかなくてはならず、それは目の良い若い人の手によって、針の先で十字を揃えながら調整して進めていかれます。
そういった手仕事の積み重ねによってはじめて形になっていきますので、制作に2年の歳月を要する事もうなずけます。
今年も宮古島を訪れる予定ですが、伝統を守りながらこの美しい布を作り続けられている人たちの笑顔に出会える事が楽しみです。
宮古島にも下地の方に新しい空港ができ、ホテルもたくさんできて、以前より多くの人々が訪れて町が目まぐるしく変化しているようですが、そういった具合に便利になる反面、色々なものがなくなっていかなければ良いなと少し心配になったりします。
こちらは大きな斜めの格子が小さな蚊絣で構成され、その格子の線が雷文で飾られたきっぱりとした印象の模様のお着物です。
雷文は古くからおめでたい柄として世界中で愛されている模様のひとつで、繰り返される渦巻きが永遠を表すそうです。
格子の中に本当に小さな絣が数えきれないくらい並んで、端正な美しさを奏でているように見え、実際にお召しにいただきますと、そのマットな雰囲気の絣の部分と、スカッと斜めに横切る縞とのコントラストがお洒落に現れる事でしょう。
店頭にはこちらの宮古上布にぴったりの科布などの自然布や八重山上布の可愛い絣の帯、型絵染や紅型染めの名古屋帯も揃っています。
夏のお洒落着の最高峰のような存在感のあるおすすめの逸品です。
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