【商品説明】
かつて琉球王朝が栄え、首里が王府であった時代から、士族の女性の中で母から子へと受け継がれた技術を総称して「首里織」と呼んでいました。
素材だけでも絹、苧麻、芭蕉、木綿と豊富で、織りの技法も花織、道屯織、絽織、絣と非常に多彩です。
首里織に代表される琉球の染織品はその多彩さでも技術レベルの高さでも、世界中探しても類を見ないほどに素晴らしいものであった事と思います。
それを長年の研究で復元され、現代に伝承されたのが人間国宝である宮平初子さんです。
こちらの作品は「手花織」といわれる技法で様々な色の糸を刺繍のように織り込んで模様を織り出していきます。
それをクローバーの葉のように丸く見えるようカーブをつける工夫をされていたり、色糸を美しいグラデーションに並べて配置されているところなどにも技術の高さとセンスの良さが感じられます。
それでいて作品全体からは可憐なクローバーの葉のイメージからくる優しさと、隣り合わせた糸と糸の絶妙な綺麗さ、華やかさが優先して、高度な技術の集合である事から感じられるいかつさや堅苦しさはなく、身に着けてみたいと素直に思える魅力が溢れています。
打ち込みの良い地は光沢があり、紬でありながら色々なお着物とお合わせいただけそうです。
高貴な印象さえある、首里織の中でも非常に珍しいおすすめの逸品です。
地の色は若芽色「#abb38f color-sample.com」、
花の色は赤丹(あかに)「#b35447 color-sample.com」、
黒橡(くろつるばみ)「#544a47 color-sample.com」、
淡黄(たんこう)「#f8e58c color-sample.com」、
常磐色「#007b43 color-sample.com」
をご参照下さい。
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