【商品説明】
小島悳次郎さんは昭和17年より芹沢門下に入られ、戦争を挟んで非常にご苦労をされながらも、その中で独自の研究、創作を続けられ、独特の作風で後世に残る数々の素晴らしい作品を残されました。
こちらは大きな六角形が均等に6分割された三角形の模様が絞り染めで染め分けられた大胆な図案に、小さな花唐草と西洋の人物が型絵染で描かれた面白い雰囲気の名古屋帯の作品です。
竪琴や何か楽器を持っている人、猫を抱っこしている人、羽の付いた天使のような人もいます。
また大きな木のようなものや鳥、どんぐり、リスの姿も散りばめられた楽しい模様となっています。
以前に、悳次郎さんの息子さんである小島貞二さんが、お若い頃にお父様のお仕事をお手伝いされていた時期があって、「色々な事を手伝って勉強させられたけれど、なんといっても絞り染めで地染めを染め分けるのが一番大変だった」とお話をされていた事があります。
こちらの作品は白地で残された部分を含めて6色に染め分けられていますが、その境目の辺りにご苦労の跡が感じられるようです。
悳次郎さんは後半にスペインをはじめとした海外を訪れて見聞を広められ、そこで目にしたものにインスパイアされて、そういったモチーフを作品の多くに取り入れられています。 こちらもそういった種類のもののひとつのようです。
珊瑚朱色の顔料でくっきりと描かれた人物の、どこか物語性のある姿がロマンティックで楽しいおすすめの作品です。
お仕立て替え済。
地の色は薄縹(うすはなだ)「#507ea4 color-sample.com」、
濃藍「#0a1533 color-sample.com」、
老竹色「#3e4d35 color-sample.com」、
珊瑚朱色「#cc533d color-sample.com」、
黄唐茶(きがらちゃ)「#806130 color-sample.com」、
木の色は花緑青「#00a381 color-sample.com」、
山吹茶「#c89932 color-sample.com」
をご参照下さい。
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