【商品説明】
格子の地模様の紬が少し渋味のある緑・老竹色に染められ、そこにユーモラスなお顔の魚が向かい合ってお話をしているような様子を型絵染で描かれた楽しい図案の九寸名古屋帯です。
ユーモラスではありますが、その色使いや、きっぱりとした輪郭や水草などの黒の使い方、そして全体のデザインのバランスにはさすがと思える個性がキラリと光っているようです。
帯としてお太鼓の形にしてみますとそれが顕著に表れ、とてもモダンで素敵な雰囲気になります。
紬やお召織、小紋のお着物とお合わせいただきますと格好よく映える事と思います。
シンプルな色使いとデザインの中に、ぎゅっとセンスが詰め込まれたかのようなインパクトもあります。
実際にお召しいただきましても楽しく心弾むような大変おすすめの一点です。
地の色は老竹色「#769164 color-sample.com」、
魚の色は丁子茶「#b4866b color-sample.com」
をご参照下さい。
【柚木沙弥郎】
1922年 東京生まれ。
祖父は南画家、父は太平洋画会で活躍した洋画家。
1942年 美術史を学ぶために東京帝国大学文学部美学・美術史科に入学するものの、戦争により中断。
終戦後46年より、岡山県倉敷市にある大原美術館に勤務。
そこで和紙に大胆な民芸模様を型染めした芹沢_介氏の暦に出合い、当時民芸運動のリーダーでもあった柳宗悦氏の作品を読み始め、大学での研究と仕事を捨てて芹沢_介氏に師事されました。
その後、染織の勉強のためにと芹沢氏に勧められ、静岡の由比正雪紺屋に住み込み、型から染めまでの染色の技法を学ばれました。
最初の作品を1955年・第23回国画会展に出品、それ以降50年以上にわたって数多くの個展やグループ展を国内外で行われ、その評価は非常に高いものとなっています。
1972年 女子美術大学の教授に就任、87年に学長に就任し、91年退職。
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