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【商品説明】
重要無形文化財「型絵染」保持者・芹沢銈介作。
染織にとどまることなく幅広い分野で活躍され、数多くの功績を残された故・芹沢銈介さんですが、現在でもなおその作品は多くの人々に評価され、愛され続けています。
日常の中にある野菜や果物、魚や草花、そして人物などをモチーフにされて、芹沢流のアレンジでデザインされ、独創的な作品をつくられました。
代表的な作品の中に、ご自身が「布文字」と呼ばれていた、ひるがえるような布が文字を形づくる図案がありますが、見る人の感性によって文字本来の意味とは違うイメージを大きく広げていかれるような面白さや優しさが感じられる事も、芹沢さんの作品の魅力のひとつなのでしょうか。
鹿児島県にある苗代川は、朝鮮から渡来した陶工が薩摩藩の庇護のもとに陶磁器の生産を始めた場所で、紆余曲折を経ながらも現在まで続いていますが、こちらはそこを訪ねられた時のスケッチをもとにデザインされたもののようです。
芹沢さんは、しばしば沖縄壺屋の窯や埼玉の小川紙漉きなど、古くからの工芸の産地を描いています。
いずれもこちらの作品と同じように、松竹梅や雲形を古くからの紅型の様式で描き、そこに苗代川の窯場という個性的なモチーフを点在させています。
今回別でご紹介しています鎌倉芳太郎さんの作品が古紅型の細密さだとしたら、芹沢さんの作品は沖縄の筒書きのうちくい（祝い風呂敷）のおおらかさを思い起こさせられます。
きらめく色使いにおおらかな優しさの溢れるデザインと、どこかユーモラスな味わいも見受けられ、見る人が笑顔になるような暖かさが感じられます。
浅紫色の地に松竹梅の文様が散りばめられ、登り窯のある風景や茅葺の家並みが描かれていますが、松竹梅の文様の様子が紅型を連想するものであったり、彩色の際の隈取のような暈しにも紅型染めの要素が感じられるのを面白く見る事ができます。
民芸的な味わいと、ラフなようで計算されたデザインお色使いに洗練されたお洒落さが感じられる素晴らしい逸品です。
地の色は浅紫「#997f95 color-sample.com」、
柄の色は樺色「#99462c color-sample.com」、
鈍色（にびいろ）「#999797 color-sample.com」、
卵色「#fce097 color-sample.com」
をご参照下さい。
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