【商品説明】
戦後語り尽くせないほどのご苦労を重ねられて、現在では喜如嘉に後継者の育成を重視した芭蕉布の産地としての場を確立され、「芭蕉布保存会」の代表として、また国の重要無形文化財「芭蕉布」技術保持者としてもご活躍されている平良敏子さんの作品です。
自然の中にあるものを、手を加えて織物にするという点では麻と同様に歴史と伝統のある芭蕉布ですが、長い時間の中でどんどん進化を続けて、色々な織りの作品が見られるようになりました。
こちらは特に凝った作品で、全体的には網代のように織り出されたヤシラミー織で構成され、それに花織が散りばめられたものとなっています。
縦に太い縞のように見える部分のひとつは、芭蕉の自然の生成りの色・白橡色にマンゴーで染められた紅檜皮色の糸で極細の縞が織り出されていて、もうひとつの部分はやはり芭蕉布の自然の色・白橡色の糸に琉球藍の糸をもじり糸のように絡ませた、ムーディと呼ばれる糸で極細の縞が構成されています。
その複雑な極細の縞が集合して太い縞の模様に織られ、さらにヤシラミー織に織り出され、花織も加えられていますが、お太鼓の部分には琉球藍の横絣まで入れられています。
平良さんの作品でもこれほどまでに手の込んだものにはなかなか出会わないと思われますので、芭蕉布がお好きな方には是非ご覧いただきたいと思います。
お太鼓の形にしますと、その複雑な織りの面白さが奥行きとなって現れ、工芸的な高級感のある素敵な佇まいとなります。
藍色の宮古上布には琉球藍の色が引き合って綺麗に合いそうですし、白い上布にも芭蕉布の自然の色が馴染んでお洒落に合いそうです。
南の島の宝物ような、芭蕉布の最高クラスともいえるおすすめの逸品です。
未着用品。
白橡(しろつるばみ)「#cbb994 color-sample.com」、
柴染(ふしぞめ)「#b28c6e color-sample.com」、
紅檜皮(べにひはだ)「#7b4741 color-sample.com」、
濃藍「#050b1a color-sample.com」
をご参照下さい。
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