【商品説明】
新道さんは学生時代に藍に出合われたそうで、その後長きにわたって藍染めを研究、その扱いを極められました。
着物や帯に限らず、布というキャンバスに限りない可能性で様々にデザインを繰り広げられ、国内にとどまることなく海外でも高い評価を得られています。
1980年代から丹波の美山町に工房を構え、創作活動を続けていらっしゃるそうですが、藍染めの染色家というよりもアーティストという印象があります。
こちらのお着物は、生絹(すずし)のような張りと透明感のある生地に藍の絞り染めが施されたものですが、独特の風合いと質感はウェブのお写真では少し伝わりにくいかもしれません。
単衣の時期から盛夏までお召しいただけそうな、極細の糸で織られた透け感のあるオーガンジーのような、張りのある紗のような生地です。
ぼんやりとした丸い形が並んだ模様を絞り染めで表され、それをたたんで板締めで濃淡に変化をつけて重ね染めされていますが、柄合わせで背中心を白く、そして両脇を濃い色の配置にされているため絵羽付けのようになっていて、追っかけの配置より高級感が出ています。
濃い藍色の地に絞り染めで染められた白い丸が、夜の街に散りばめられた光の粒のようにも見えて、不思議な世界が広がっています。
本藍ならではの透明感と生地の透明感が絶妙にマッチして、クールな印象の素敵で上質なお着物となって完成しているようです。
すっきりと白い帯も綺麗ですし、自然布の変化のある質感の帯もよく合いそうですね。
珍しい質感と染めのお着物ですので、実際にお召しいただきますと、目にされた方も何でしょうと疑問に思われてお尋ねになるかもしれません。
夏のお出かけが楽しみに思えるような、個性的でお洒落な、そして希少性の高いおすすめの一点です。
お仕立て替え済。
地の色は紺青「#0d1933 color-sample.com」、
絞りの色は絹鼠「#dddcd6 color-sample.com」
をご参照下さい。
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