重要無形文化財越後上布 経絣縞着物

商品番号 r1911 - 109922
お仕立て替え済
販売価格 有難うございました

身丈 169 cm 前巾 25 cm
裄丈 70 cm 後巾 31 cm
袖丈 49 cm

商品説明
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【商品説明】
夏の装いの楽しみのひとつでもある麻のお着物、その中でも宮古上布と並んで天然の苧麻の味わいが感じられる魅力的なものといえば越後上布です。
どちらもたくさんの工程を経て、たくさんの熟練の人たちの手仕事の積み重ねによる、芸術品ともいえる素晴らしい工芸品です。
南の島のおおらかさから成るものと、厳しい雪に閉ざされた土地柄から成るものの個性の違いが再発見できる季節でもあり、楽しみに思えます。
特に越後上布は1400年とも言われる長い歴史を経て、その技術が連綿とつながれ、現在も続けられているという事には驚きしかありません。
以前取材に伺った時にも糸績みの作業を拝見しましたが、髪の毛くらいの細い苧麻の糸を巧みに扱われて、繋いでいかれるのは熟練の技だけではない根気と情熱がなければできない事だと感じました。
そうして績んだ苧麻の糸を麻桶(おぼけ)にためていくのですが、一反の長さは14m、数にして1000本から1400本分という、気の遠くなるような長さの糸がつくられます。
その後も糸を絣の模様に合わせて手括りをし、染め、その極細の糸を機にかけて織り、そういったたくさんの手仕事が60〜70工程積み重ねられて、重要無形文化財の越後上布は完成します。
こちらは重要無形文化財の越後上布の中でも、特別細い糸で織られていると思われる、経の縞の中に絣の模様が織り込まれた、しなやかな手触りで透き通るような質感のお着物です。
少し淡い藍がかったグレー・紫水晶色の地に、濃い藍色の経縞が1cm弱の幅で織られ、その中が白と藍の絣でとびとびに埋められていて、竹の節のような横の絣が交差する模様となっています。
全体に広げて見ますと藍色の濃い絣の縞が斜めに揃うような配置になって、リズミカルな雰囲気になり、実際にお召しいただきますとスマートな印象になると思います。
手に触れてみますと、この極細の糸で織り成された上布ならではの透け感と質感が非常に魅力的で、トンボの翅のような儚げな布が愛おしくさえ思えます。
陽射しが少しずつ強くなってきた今日この頃、そんな季節に映える美しい織物で作られた魅力的なお着物、是非実物をご覧いただきたい大変おすすめの逸品です。

衿裏と居敷当に同じく越後の麻の生地を使用して、お仕立て替えをいたしました。

地の色は紫水晶「#fafaf color-sample.com」
絣の色は藍鉄「#262a33 color-sample.com」
「#ffffff color-sample.com」 をご参照下さい。