【商品説明】
夏の装いの楽しみのひとつである麻のお着物、その中でも宮古上布と並んで天然の苧麻の味わいが感じられる魅力的なものといえば越後上布です。
どちらもたくさんの工程を経て、たくさんの熟練の人たちの手仕事の積み重ねによって作り上げられる芸術品ともいえるすばらしい工芸品です。
南の島のおおらかさから成るものと、厳しい雪に閉ざされた土地柄から成るものの個性の違いが再発見できる季節でもあり、楽しみに思えます。
特に越後上布は1400年とも言われる長い歴史を経て、その技術が連綿とつながれ、現在も続けられているという事には驚きしかありません。
こちらはその技法に則って作られた八寸名古屋帯の作品ですが、手に取りますとどこか懐かしく感じられるような麻の風合いが魅力的です。
3分の1の幅に赤みのある焦げ茶・樺茶色に黒紅色の細縞が織り込まれ、残りの3分の2にはきびらの麻の自然な色の地に黒紅色の絣が網代のような形で織り出された、バランスの取れたお洒落な模様の名古屋帯です。
カジュアルでありながら高級感のあふれる越後上布の帯は、夏結城や夏大島などの絹のお着物ともお合わせいただけますし、紅型や型絵染のお着物などともすっきりとお合わせいただけます。
また盛夏には、宮古上布や越後上布、八重山上布、小千谷縮など麻のお着物とも素敵に合わせていただけます。
独特の存在感と、他では見られない程よい重厚さと味わいがあり、いろいろなお着物とゴージャスに合わせてハイクラスな夏の装いをお楽しみいただけます。
しなやかで、それでいてしっかりとした張りはお太鼓の形もきれいに決まる事と思います。
夏のワードローブに是非加えていただきたい、大変おすすめの逸品です。
未着用品。
麻を大切にされ、手間をかけてつくられた作品を愛おしんで、また麻を愛してくれる方に渡していきたいと思われている小河さんの解説文の一部を掲載させていただきます。
麻とむき会い
麻の道を求めてきた、長い人生。
手わざの練磨と心を一つにして手間を惜しまない人達にささえられ
麻へのより深い愛情が増し、日々精進をかさね、
ようやくお届けできる自慢の一反が出来上がる様になってまいりました。
麻と語らい
麻は、作り手の心を誰よりも良く知ってくれて、作り手の心持ちでどのようにでも姿を変えます。
本当に麻をいつくしみ、愛してくれる心があれば、麻もまた皆様のもとで安心して、
その輝きをともしつづけてくれるものと考えております。
小河正義
地の色は白橡(しろつるばみ)「#e6d6b8 color-sample.com」、
縞の色は樺茶色「#726250 color-sample.com」、
絣の色は黒紅「#18141a color-sample.com」
をご参照下さい。
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