【商品説明】
多彩な沖縄の染織文化の中でも織物の種類の多さには驚きますが、特に夏の装いを彩る宮古上布や八重山上布、芭蕉布といった自然の植物から作り上げられたものは、絹織物とはまた違った魅力を感じられます。
今回は宮古上布と八重山上布の名古屋帯が入荷いたしましたので、何点かご紹介させていただきます。
こちらは福木で染められたと思われる冴え冴えとした黄色の地に、紅露(クール)で染められた焦げ茶色の縞が太く細く織り込まれた、お洒落感の強い九寸名古屋帯の作品です。
宮古上布は織り上がると仕上げに砧打ちをされますが、それによって独特の質感となり、なんともいえない光沢を放って、引き付けられてしまいます。
その砧打ちには専門の方がいらっしゃいますが、以前宮古上布の組合にお邪魔してお話を伺った時に「5年くらいは手ぬぐいやテーブルセンターしかやらせてもらえなくて、それからやっと少しずつ作品も扱わせてもらえるんだ」とお話をされていました。
そんなひとつひとつの工程が大切で、熟練の方たちによる手仕事の積み上げだということが改めてわかるような気がしました。
こちらの帯の色使いですと、藍系の宮古上布にも綺麗に合いますし、白系やベージュ系の八重山上布や越後上布などにも素敵に合わせていただけそうですね。
もちろん絹のお着物ともお合わせいただけますので、紅型や型絵染のお着物、また夏大島などにも良いのではないでしょうか。
無地感覚のデザインが取り入れやすさを持っていて、夏ならではの魅力を放つおすすめの逸品です。
芥子色(からしいろ)「#d1b769 color-sample.com」、
涅色(くりいろ)「#554738 color-sample.com」
をご参照下さい。
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