波文絽綴れ織開名古屋帯
人間国宝 細見華岳作

商品番号 r1922 - 110195
未着用品
販売価格 有難うございました

長さ 3 m 62 cm
太鼓巾 30 cm
前巾 cm

商品説明
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【商品説明】
浜辺に打ち寄せるさざ波をイメージして、打ち込まれた波のように揺れる緯糸を支えるのはしっかりと張られた経糸、「よろけ織」の技法は細見さんの得意とされる業のひとつです。
藍地に白の波模様が素敵な清涼感を醸し出して、他では見られない個性を発揮しています。
品格のある作品ですので、絽や紗の附下などに合わせてセミフォーマルな装いにも適していますし、お洒落着的な扱いで使われても良いという、幅広い場面でお使いいただけるキャパシティーの広さと、力を感じられます。
シンプルでありながらお召しいただくたびに満足感があり、飽きることなく長くご愛用いただける要素も持ち合わせた、素晴らしいおすすめの逸品です。

1922年 兵庫県生まれ。
丹波布で有名な丹波市出身で、昭和の初めより西陣の機屋さんで修業を積まれました。
戦争が近づいたころ、贅沢品を作ったり身に着けたりする事を禁止された時期があったそうですが、それによってなくなってしまった染織文化は加賀縫とよばれる日本刺繍など他にもたくさんあります。
そういった中で綴れ織もやはり贅沢品の極みのようなものであったと思われますが、卓越した技能を持っておられた細見さんは戦争に突入してからも、例外として創作を許されたほどであったようです。
ただその後に徴兵されて満洲へ送られ、創作を断念されました。
さらに敗戦後は不幸な事にシベリアに抑留され、言葉にならないほどの大変なご苦労をされたそうです。
1948年に帰国が叶い、お仕事も再開されました。
命ある事に感謝されお仕事へ臨まれる真摯な姿勢やお人柄を、人間国宝である喜多川平朗氏にも、また同じく人間国宝である森口華弘氏にも認められて指導を受けられ、日本伝統工芸会に出品されました。
1963年より各賞を受賞され、それまでの西陣の綴れ織の常識を変えるほどに少ない色数で、上品で静かな佇まいの中に綴れ織ならではの奥深さを表現され、厳しくも美しい作品を発表され続けられました。
1997年重要無形文化財「綴れ織」の保持者に認定。
2012年1月 1日没。