【商品説明】
タイトルにある「平脱」とは蒔絵の装飾技法の一つで、黒い漆を塗った鏡箱などに、金銀の薄い板を描きたい模様の形に切り取って張り、その上からまた黒い漆を塗って磨き、磨かれた柄の部分だけが露出して美しい装飾が現れるというものだそうです。
正倉院宝物(御物)にもこの平脱という蒔絵の技法を使った鏡箱があり、こちらの「御物平脱錦」とタイトルのつけられた袋帯は、その御物に取材する図案のようです。
花唐草の文様が大きな丸の形に描かれ、金、銀、赤、緑などの綺麗な色で織り出されています。
磨かれて現れた蒔絵の柄部分に光が反射して、玉虫のような不思議な色合いが生まれる様子を、龍村平蔵さんがお得意とされる絶妙な箔糸使いで表現しています。
お太鼓の形にされますとその模様がぐっと浮き出て、とても存在感のある帯となります。
豊かなイメージを醸し出すこっくりとした葡萄色の地色と、色とりどりの箔のきらめきがとても華やかで素晴らしい存在感のある帯です。
フォーマルのご予定がおありの方で、品質の良い帯をお探しの方には是非ご覧いただきたい、大変おすすめの格式ある逸品です。
地の色は葡萄色(えびいろ)「#4d011d color-sample.com」
をご参照下さい。
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