【商品説明】
こちらは貝紫の研究の先駆者であり、長年の研究から成る大きな功績を残された、故・吉岡常雄先生の直筆の貴重な九寸名古屋帯の作品です。
吉岡先生は大阪芸大の教授でもあった昭和40年代から、日本各地をはじめとして貝紫の記録がある場所へ出向かれました。
海外へ行く事が現在ほど便利で簡単で安全ではなかった時代に、地中海から南米奥地まで実際に足を運び、一大アドベンチャー的な旅を重ねて研究を続けられました。
そして念願かなって南米の海岸で採った貝からたっぷりとしたパープル腺を抽出して染める事を実現されました。
こちらはその染料でダイナミックに手描きをされた作品です。
吉岡さんは手描きの作品のモチーフとして、貝紫と縁の深い南米の古い文化にかかわる模様と、もうひとつはやはり縁のある地中海をテーマにした模様を描かれている事が多いですが、こちらはギリシャのサントリーニ島に咲くお花を描かれています。
君子蘭に似た蘭のようなお花が華やかに描かれ、実際にお召しいただきますとそのモチーフが際立つ帝王紫の色が輝くように美しく目に入ります。
古代の染色にロマンを感じ、探求された吉岡さんの情熱のようなものが伝わってくるような、臨場感あふれる手描きの線がとても魅力的です。
やわらかい素材の小紋や江戸小紋、地紋無地などと合わせても、工芸的な紬やお召織のお着物と合わせても、きっと個性の輝く素敵な装いをお楽しみいただける事と思います。
他では見る事のない色といえる、帝王紫の赤味のある紫色がとても綺麗なおすすめの一点です。
地の色は生成り色「#fbfaf5 color-sample.com」、
模様の色は暗紅色(あんこうしょく)「#4d213d color-sample.com」
をご参照下さい。
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