菱竹文様朧型名古屋帯
人間国宝 鎌倉芳太郎作

商品番号 r1989 - 116449
リサイクル品
販売価格 有難うございました

長さ 3 m 83 cm
太鼓巾 30.4 cm
前巾 15.8 cm

商品説明
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【商品説明】
鎌倉芳太郎さんは、大正末期から昭和初期に沖縄現地で琉球・沖縄芸術関係資料を熱心に忠実に写し取り、蒐集されました。
1986年の沖縄県立芸術大学の開学を記念して寄贈されて以来、2007年までを中心に、そのほとんど全てが鎌倉さんのご遺族から沖縄県民のもとへ贈られたものです。
このうち、沖縄県立芸術大学に寄贈された資料はいわゆる「鎌倉資料」の名で沖縄県立芸術大学附属図書・芸術資料館に所蔵されています。
写真資料といわれるガラス乾板や紙焼き写真は2000点以上にも及び、その時代最先端といわれる写真技術によってなされていましたが、普通の人では3年はかかるであろうといわれた写真技術の取得を3日間でされたという事にも大変驚かされます。
また「鎌倉ノート」と呼ばれる調査ノートのスケッチも、竹内栖鳳の弟子である穴吹香村氏に学ばれていたため、非常に高いレベルだといわれています。
その鎌倉ノートを筆頭に、写真資料(紙焼き写真)、文書資料、紅型資料(型紙・他)、陶磁器資料と、総数約7500点にも上る膨大かつ貴重な内容ばかりで、のちにその資料も国の重要文化財に指定されました。
昨年、残念な事に焼失してしまった首里城再建も、この鎌倉さんの資料なくしては実現しなかったということは有名なお話です。
ご本人が染織家として重要無形文化財「型絵染」保持者となり、集めて研究をされた資料が重要文化財となるという事は非常に珍しい功績といえるのではないでしょうか。

こちらは淡いグレー味のある若草色・薄青色と、淡黄色と、中紅色の細い線で斜めの菱格子が地染めされ、菱の中は無数の白い点で埋められるという大変技術を要する型染が施され、さらにそれに重なるように風にしなるような萌葱色の竹の葉が染められた朧型の九寸名古屋帯です。
朧型とは2枚以上の異なる型を使って型染をする、とても高い技術を要する技法で、鎌倉さんは3枚型の朧染めをされるほどの技術をお持ちだったようです。
こちらの作品ですと、先に竹の葉を染めて、その上に色止めの糊を置き、地染めになる菱格子を染めていく事になります。
その地染めになる部分の模様が大変複雑で細かい事に驚かされます。
しかしながらできあがった作品は風が渡るような清々しさがあり、新緑の緑を感じられるような色使いもとても爽やかで透明感があります。
是非この素晴らしい作品を身に着けてお出かけしたいと思ってしまうような、素晴らしい魅力にあふれたおすすめの逸品です。

菱格子の色は薄青「#93b69c color-sample.com」
淡黄(たんこう)「#f8e58c color-sample.com」
中紅「#c85179 color-sample.com」
竹の色は萌葱色「#426e63 color-sample.com」 をご参照下さい。