【商品説明】
この独創的なデザインは、青戸さんの幼い頃の思い出に残る逸話から生まれています。
かなりお転婆で男の子とばかり遊んでいたそうで、やんちゃで元気の良いお子さんだったようです。
竹の天辺まで登っていったら、竹がしなって下に降りてこられるんじゃないかと思い、実際にやってみて「できた!」と自慢げにしていたら、お母さまに見つかってとても怒られたとの事でした。
その反面、子供の頃からものづくりもお好きで、ご自分の履く草履も地味なものは嫌で、お母さまから裂をもらって可愛い鼻緒を作って履いてご満悦だったそうです。
しかしながらそんな幼い頃の思い出を、しなる竹の丸い線で表そうとされるユニークさはやはり青戸さんならではの事だと感心いたしました。
こちらは当店で5年前に開催した個展「青戸柚美江 米寿の祝い記念展」の記念作品です。
こちらの作品を初めて目にした時には大変驚いて、青戸さんの懐の大きさといいますか、デザインを広げられる感性の豊かさや、米寿になられてもこんなにも柔軟に作品をつくり続けられる事の素晴らしさを感じました。
天蚕糸もたくさん使われていて力強く感じられますが、細かい部分でいえば縞になった柿渋染の糸の配置や、結び糸の使い方など、計算された繊細さとのバランスの取れた凄い作品である事がわかります。
かなり個性的ではありますが、青戸さんの作品には共通して着る人を包み込む温かさと優しさがありますので、是非チャレンジしてみていただきたいです。
青戸さんの究極的な作品ともいえる迫力のある逸品です。
是非この機会に実物をご覧ください。
お仕立て替え済。
|