【商品説明】
茶道の世界でお道具に寄り揃って大きな役割を果たす茶の裂地とも呼ばれる「名物裂」、その中でも馴染みの深い間道手の柄を帯としてアレンジし復元した、龍村平蔵製の本袋帯です。
「朝倉間道」は越前の国の守護として活躍した、朝倉家11代当主の朝倉義景が愛用した茶入れの仕服の柄に使用されていた事から付いた名前だそうです。
その茶入れは後々に織田信長の手に渡り、本能寺に納められたそうですが、こんなシンプルな構成の格子や縞であっても、染織品の由来を紐解いていくと、どこか歴史のロマンが感じられるようでとても興味深く思えます。
赤味の強い茶・紅鳶色の地に、ひと幅に三本の間道が織り出されていますが、それぞれが伽羅色の地に藍鉄色、憲法色などの色糸がいろいろな組み合わせで並んだ、複雑で面白味のあるものとなっています。
お太鼓の部分などの緯糸にはモールのような変わり織がかすれるように織り込まれ、間道と交差して楽しい模様を織り成しています。
着用範囲は広く、柄によっては訪問着や附下から地紋無地、江戸小紋、また趣味性のある紬のお着物、型絵染や紅型染などの強い柄のお着物までお合わせいただけます。
織りの絵羽紬や紬の訪問着付けになったお着物などにも良いかもしれません。
手機ならではのしっかりとした質感が間道の模様とマッチして、手触りも心地よく、お太鼓の形にしますと一段と美しく立派な佇まいとなります。
名物裂の格調と間道ならではの取り入れやすさとで、活用のきく、そして存在感のあるおすすめの逸品です。
未仕立ての状態で入荷したものを、当店でお仕立ていたしました。
地の色は紅鳶「#803126 color-sample.com」、
縞の色は伽羅色(きゃらいろ)「#d8a373 color-sample.com」、
藍鉄「#393f4c color-sample.com」、
憲法色「#543f32 color-sample.com」
をご参照下さい。
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