【商品説明】
八重山上布というと、昭和の頃に主流であった、白地にクール(紅露)で捺染した茶色の絣のものが広く知られていました。
ここのところは工芸作家さんの手による作品など、多彩な色使いの縞や絣のものも目にするようになっていますが、古くは「人頭税」のあった江戸時代から大正時代まで、草木染のものもつくられていたそうです。
こちらはすっきりとした生成り色の地に、全体に千歳茶色の縦縞が織り出され、横の濃い藍の縞と交差して格子の模様を構成しているところと、段変わりに藍鼠色の部分に丸い数珠つなぎの様な絣が織り出された部分とに織り分けられた、手の込んだ九寸名古屋帯です。
格子の部分には、段変わりに左からと右からとの浅葱色の暈しの絣糸が織り込まれています。
絣が織られた段の藍鼠色に透明感が感じられ、お太鼓の形にしますと格子の段とのコントラストが非常に美しく目に映ります。
別でご紹介しています、宮古上布などの濃い藍色のお着物ともすっきりと合いそうですし、反対に白や生成り、または淡いグレーなどの麻のお着物とも素敵に合いそうです。
夏の強い日差しの中できりりと映えそうな、そして少し重厚さも感じられる、手仕事の味わいのある素敵なおすすめの一点です。
未着用品。
地の色は生成り色「#fbfaf5 color-sample.com」、
段の色は藍鼠「#6c848d color-sample.com」、
縦縞の色は千歳茶「#494a41 color-sample.com」、
横縞の色は濃藍「#0a1633 color-sample.com」、
絣の色は紺鼠「#2a3c4d color-sample.com」
をご参照下さい。
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