藤布 捩り織八寸名古屋帯地 小石原将夫作
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商品番号 m0083
藤布 捩り織八寸名古屋帯地
小石原将夫作

販売価格 有難うございました

 

藤布 捩り織八寸名古屋帯地
小石原将夫作

古くは縄文時代から存在したとされる藤布は、原始布と呼ばれる染織品のひとつです。
限られた資源の中から発生した、暮らしの知恵でもある原始布。
春に美しい花をつける藤の強い生命力は人々の憧れでもあり、その繊維を織物として身につける事は縁起が良いともされたそうです。
私が初めて「藤布」なるものに出合ったのは30年ほど前になります。
それは、おそらく明治期の野良着の一つであり、藍色の掛衿とのコントラストがとても綺麗な袖無しの半纏のようなものでした。
原始布と呼ばれるものにとても興味を持っており、麻でない事はわかりましたが、不思議なふんわりとした風合いと光沢に目を奪われてしまいました。
それは骨董屋さんの壁にさりげなく掛けてあったのですが、素朴に疑問に思って「これはなんですか?」と尋ねた事を覚えています。
「藤布ですよ」と言われ「ああ、これがそうなのか」と初めて出合った新鮮さに感動しました。
その当時でも、丹後地方の一地域でしか織られていないと聞きました。
今回は、その藤布を長年研究され、数々の大変な工程を忠実にこなして「織物」の形として現在に伝える数少ない技術者である、小石原将夫氏の名古屋帯地の作品が何点か入荷いたしましたので、ご紹介させていただきます。
どれもそれぞれに違った個性を持っていて、表情豊かに見る人に語りかけているようです。
こちらは少し緑味の感じられる甘いグレーベージュ・利休茶色で、表現しがたい引きつけられる魅力を持った色です。
お太鼓の部分は5cm置きに透かしの様な捩り織になっています。
このさりげなさが素敵で、素材の持ち味を邪魔せずに程良いアクセントになって、帯の形になった時にその力を発揮すると思います。
糸作りに非常にご苦労をされるようですが、このしなやかでしっとりとした質感は、この作品が手仕事の積み重ねによって完成されたものである事を静かに語っているようです。
古代へのロマンを身につけて 心躍る夏の着こなしを是非お楽しみくださいませ。
利休茶色は「#a59564 WEB色見本 和色大辞典」をご参照下さい。

※こちらはお仕立の加工代金を含めた販売価格となっております。
 (特殊なお仕立・加工をご希望の方はお問い合せください。)

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