「柿渋染織」出雲織帯地 青戸柚美江作
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商品番号 m0175
「柿渋染織」出雲織帯地
青戸柚美江作

販売価格 有難うございました

 

「柿渋染織」出雲織帯地
青戸柚美江作

(以下、青戸先生談)
昔は渋柿の実からよく渋を取りました。柿渋には防水・防腐の効果もありますので家の格子に塗ったり、または荷物を運ぶリヤカーに塗ったりという事がありました。
その頃、近所のどの家庭でも綿を作り糸を紡ぎ機織をしていました。
戦時中は何かを買いたくてもお店に全く品物が無くなってしまうことも多々あり、織った木綿を染めるにも、その染料なども無くなってきました。
ある時母が私に「山へ行って木の皮をはいでおいで」と言いました。
それは染めるための染料としてということでしたが、私ははっと気付いて「お母さん、リヤカーの箱に塗るとあんなに良い色になるのだから柿渋で染めてみたら?」といった事がきっ かけで、母は柿渋染を始めました。
それを私が今でも続けています。

近年でこそ柿渋はとてもメジャーな天然染料の名前となりましたが、古くは生活の中のものとして庶民には慣れ親しまれていて、お洒落のためのものとは少し意味が違って大変実用的なものだったようです。
それをその当時から綺麗な色と思われて、現在でも同じく使い続けていらっしゃるというのも独特の感性をお持ちだからかもしれません。
確かに柿渋は取り入れられ方で、とてもお洒落であったり、あるいはとても民芸的であったりします。
色々な表情を見せてくれる楽しいアイテムと言えます。
そして天然染料の特徴のひとつでもある、経年の変化を楽しめます。
こんな素敵な色の無地の帯は色々なお着物と合わせて、小物で着こなしのバリエーションを広げてお楽しみいただけたらと思います。

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『青戸柚美江 米寿の祝い記念展』

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