商品番号 m1187 - 105702 販売価格 280,000円+税 ※こちらはお仕立の加工代金を含めた販売価格となっております。 (特殊なお仕立・加工をご希望の方はお問い合せください。) ※下の1、2、3枚目の写真をクリックすると大きい画像をご覧いただけます。
【商品説明】 立花長子さんは洋画家を目指して勉強された後、昭和12年より芹沢_介さんに師事して型絵染を学び、2年後の昭和14年には国画会工芸部で入選されるという、並はずれた芸術的才能をお持ちの方だったようです。 野の花や昆虫を描いたデザインは個性的で愛らしく、どれもそれまでになく、そして優れたデザインであったり表現であったりして、近年活躍されている型絵染作家の方々にも多大な影響を与えられています。 その作品は人々の心に沁み込むような温かさと優しさを持ち、なんといってもお洒落で、長年多くのファンを魅了し続けています。 今回、未仕立ての状態のものが数点手に入りましたので、新年にふさわしく華やかで工芸的な趣があり、これからの季節に向けてご覧いただくのに楽しいのではないかと思い、ご紹介させていただきます。 こちらはボルドーワインのような赤・ガーネット色のちりめん地に、蝶々が潤色に染め抜かれ、黒の縁取りが施された図案が大小に描かれた、モダンアートのような素敵な作品です。 ペアの蝶々もいますが、それぞれに違った15種類以上の模様がその羽に細やかに描かれています。 それによって、シンプルな色使いでありながら全体が複雑で楽しく、まるで万華鏡を覗きこんだような面白さで、引き込まれるような気がします。 立花さんはとてもきちんとした真面目なお人柄だったそうですが、こちらの作品を拝見してもそれが伺えるような丁寧さがあり、一見ダイナミックに見えるデザインもきちんとした手仕事の積み重ねによって実現するのだという事を改めて感じました。 大小の蝶々に不思議な遠近感が感じられ、その世界に迷い込むような素敵な錯覚が楽しい、今回ご紹介する作品の中では個人的にも一番好きな素晴らしい作品です。 地の色はガーネット「#661430 color-sample.com」、 蝶の色は潤色(うるみいろ)「#c8c2be color-sample.com」、 黒「#2b2b2b color-sample.com」 をご参照下さい。