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木の実と蝶々の図綴れ織袋帯

久しぶりに、昭和につくられたものと思われる非常に手の込んだ、上質な綴れ織の袋帯のご紹介です。
地織の部分にはパステルトーンの水色やピンクの糸がたくさん使われていて重厚さを醸し出しています。
花が咲き、木には赤い実がなって、薄紫の葡萄の実には可愛い蝶々がとまっています。
豊かな自然が感じられますが、部分的に使われたモールの糸が模様をよりメリハリのある、そしてゴージャスなものとしてくれて、さらに豊かさが強調されているようです。
また全体が同じトーンの淡色でまとめられていて、究極のお洒落袋帯といった雰囲気です。
近年の傾向的にいいますと淡色系の草木染の光沢のある紬類、変り織やお召織の作家ものなどのお着物にも馴染みやすく、それでいてしっかりとボリュームと存在感があり、バランスをとっていただきやすい事と思います。
テーマ的には実りの秋に最適ですが、色使いは春にもお使いいただきやすいものとなっている事がちょっと嬉しく思えます。
なかなか出合う事のない上質で重厚さを持ちながら、とても可愛いおすすめの逸品です。
作家物。未着用品。
甚三紅色（じんざもみいろ）は「#ed938e　WEB色見本　原色大辞典」を、
水浅葱色は「#99ccc9　WEB色見本　原色大辞典」を、
柳煤竹色（やなぎすすたけいろ）は「#5b6356　WEB色見本　和色大辞典」を、
葡萄鼠色は「#705b67　WEB色見本　和色大辞典」をご参照下さい。