【商品説明】
赤味のあるベージュ・鳥の子色の絽塩瀬の生地に、高級なイメージの虫かごと、その傍らに3匹の鈴虫がいる、何となく風情のある風景が刺繍された九寸の開名古屋帯です。
日本では平安時代からこの虫の声を愛でて楽しむ遊びがあったようで、例えば月の綺麗な夜に宴を開く時に鈴虫やマツムシを捕まえてきて庭に放ち、宴の間だけその声を楽しんで、また野に戻すという風習があったそうです。
そのため、この虫かごも虫を飼育するためのものではなく、その2時間ほどの宴の間だけ虫を留めておくだけのものだったようです。
そういった理由からか、虫かごの図案は江戸時代から大正時代のアンティークの着物や帯の図案としても好んで取り入れられていますが、必ずと言って良いほど虫が籠から出た場面が多く見られます。
こちらの帯もそんな秋の夜長を思い浮かべられるような風流な図案で、また夜露に濡れた芝の様子を銀糸で描かれているのもお洒落です。
少し早い秋のモチーフですが、ススキの模様や秋草などの絽の小紋などと合わされたり、またはお洒落着の絹や麻のお着物と合わされたりと、広い範囲の素材のお着物と合わせて風情をお楽しみいただきたいおすすめの一点です。
地の色は鳥の子色「#e6d9b8 color-sample.com」、
虫かごの色は黄土色「#c29d61 color-sample.com」、
藤煤竹(ふじすすたけ)「#5a5359 color-sample.com」、
紐の色は蘇芳「#9e3d3f color-sample.com」、
虫の色は鈍色(にびいろ)「#727171 color-sample.com」
をご参照下さい。
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