黒の綴れ織のようなしっかりとした打ち込みの地に、お月さまのような金と銀の丸が市松の配置に並んだ楽しさもある袋帯です。
直径が約7cmの丸は、非常に細い金銀箔の糸ですくい織のように織り出され、その部分だけが佐賀錦のような質感になっていて、まるで金属のプレートをアップリケしたように見えて面白いです。
中秋の名月の時分には月に見立てられるのも楽しくて良いですね。
またクリスマスシーズンには、帯留や帯揚げなどの小物をを赤や緑にしてクリスマスらしいアレンジも可愛くて気分も上がりそうです。
季節感は強くありませんので、それ以外のシーズンには幾何学模様として取り入れていただきやすいと思います。
古典の模様の訪問着や附下のお着物を少しカジュアルダウンしてお洒落に着こなされたい時などにも素敵かもしれません。
錦のように光らない地ですので、紬系の訪問着や絵羽付けの紬など、帯合わせに悩まれがちなお着物ともすっきりとお合わせいただけそうです。
シンプルで軽快なデザインとは対照的に、手機らしい織りの重厚さが感じられますので、ある程度の格のお着物にもお締めいただけます。
何かとお着物でのお出かけが多い方には特にご活用いただけそうな、モダンで上質なおすすめの一点です。
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