黒の一越の生地に大小の四角が取られ、3つには金で下地が塗られ、昔話のモチーフが描かれた可愛らしい雰囲気の九寸の開名古屋帯です。
ぶんぶく茶釜の狸、猿蟹合戦のおにぎりを持った蟹、そして玉手箱を持った浦島太郎の亀、もうひとつは籠にいっぱいの桜で花咲か爺さんのお話でしょうか。
シンプルな形にされていますが、どれもそれとわかるようなデザインになっていて楽しく見る事ができます。
ユーモラスな模様のものこそ、品質が良いものを選ばないと何となく嫌になってしまいます。
こちらは楽しい模様ですがお仕事的には丁寧に染められていて、こういった上質なものですと飽きる事なくお使いいただけると思います。
狸の目がクリっとして可愛く、亀さんの姿はどこか格調があってそれもまた面白いですし、籠いっぱいの桜という表現もユニークで、見ているだけでも楽しいです。
このタイプの染め帯はお着物の素材をあまり選びませんので、柔らかい素材の小紋のお着物や工芸的な紬のお着物ともお合わせいただけて、広い範囲でお召しいただけます。
気分も上がってうきうきお出かけできそうな、話題も広がりそうなおすすめの一点です。
長さ調整のためか、着用時には出ないところに2カ所継ぎが入れられています。
そのため少々お値打価格とさせていただいております。
未着用品。
蟹の色は赤「#e60033 color-sample.com」、
狸の色は柿茶「#954e2a color-sample.com」、
洗柿「#f2ba91 color-sample.com」、
藍鼠「#6c848d color-sample.com」、
桜の籠は鴇色(ときいろ)「#f4b3c2 color-sample.com」、
櫨染(はじぞめ)「#d9a62e color-sample.com」、
萌葱色「#006e54 color-sample.com」
をご参照下さい。
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