明治時代から続く西陣の老舗のひとつである鈴木さんは、洗練されたデザインと品質の良さから根強いファンに支持されています。
古い能装束や小袖に取材された意匠を、現代の装いに沿った形に表現されるためには、植物性染料(草木染)や鉱物性染料、動物性染料で染めた絹糸を使用する事が欠かせないそうですが、使われている糸は独特のやわらかく包容力のある色と光沢をたたえ、その模様に豊かさを醸し出しているようです。
こちらの「小袖雪柳文様」の帯は、東京国立博物館所蔵の桃山時代の縫箔の小袖に取材したものと思われ、しなやかに弧を描いてしなる柳の枝に真っ白な雪が少しだけディフォルメして表されているところがとても綺麗で素敵です。
色とりどりに表された柳の葉は唐織で織り出され、ふっくらとしていて上品な華やかさを添えているように見えます。
桃山時代のテイストも盛り込まれ、なおかつ現代の装いに沿った美しさを持つおすすめの一点です。
未着用品。
地の色は胡桃染「#806e67 color-sample.com」、
象牙色「#f8f4e6 color-sample.com」、
柳の色は柿茶「#954e2a color-sample.com」、
紺鼠「#44617b color-sample.com」、
海松茶(みるちゃ)「#4d473f color-sample.com」、
渋紙色「#66432e color-sample.com」、
深緑「#00331b color-sample.com」
をご参照下さい。
|