大小のお豆が入った入れ物の上に、小さな鬼とお福さんがちょこんと乗ったユーモラスな節分の模様を描いた九寸名古屋帯です。
お福さんが乗った箱には七宝繋ぎの模様、鬼が乗った箱には波の模様がきちんと描かれ、金彩も施されています。
節分とはまさしく季節を分けるという意味で、新年の1月1日とはまた違った新しい年の始まりという意味もあり、その締めくくりに厄を排除するといった意味で、魔除けや生命力に関する霊力が込められているといわれる大豆を撒いて鬼を追い出したそうです。
子どもの頃にはお面をかぶって楽しみに豆をまいて、年の数ほど豆を食べると良い事があると言われてはしゃいでいたのを思い出します。
年齢を重ねると本当に節分を境にいろいろな事柄が変化するのを実感した事もあり、昔の人の言い伝えとは成る程と思えるものなのだと思いました。
前柄は片面が鬼とお福さんのお面のような模様、もう片面が豆をまかれて可愛い鬼が逃げていく様子が小さく描かれていてチャーミングです。
季節のものをモチーフにした帯はお使いいただける時期が限られますが、だからこそ楽しくもあります。
是非良い転換期になる事を願って身に着けていただきたい、おすすめの一点です。
灰色「#7d7d7d color-sample.com」、
白群(びゃくぐん)「#a7ced1 color-sample.com」、
桑染「#b8a26e color-sample.com」、
銀朱「#c85554 color-sample.com」
をご参照下さい。
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