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しっかりとした塩瀬の生地が透明感のある翡翠色に地染めされ、斜面を表しているような部分は道長取風に潤色で絞り染めされています。
元気の良い葉も常盤緑色に絞りで染め抜かれ、可憐なお花は手刺繍で表された、素敵な九寸名古屋帯です。
これほどしっかりとした塩瀬の生地に絞り染めを施されるのは小倉一門のお得意の技ですが、細やかな部分や草の葉など図案が込み入った部分には特に技術を要すると思います。
陽当たりの良さそうな斜面で元気よく葉を広げたタンポポの活き活きとした様子がよく表現されていて、素晴らしさを改めて感じられました。
塩瀬の染め名古屋帯ですので、柔らかい素材の小紋や江戸小紋などのお着物とエレガントに合わせたり、大島紬や結城紬、塩沢や白たかなどのお着物と合わせてカジュアルな着こなしも素敵です。
新鮮でフレッシュな印象の翡翠色の地色は意外と活用がきき、さらに小倉辻が花ならではの品格も持ったおすすめの一点です。
お太鼓上にうっすらとした筋汚れ、たれ先から約5cmのところ（右端）に薄いシミが見られるため、少々お値打価格とさせていただいております。
地の色は翡翠色「#38b48b color-sample.com」、
絞りの色は潤色（うるみいろ）「#c8c2be color-sample.com」、
葉の色は常磐緑「#014d40 color-sample.com」、
卵色「#fcd575 color-sample.com」
をご参照下さい。
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