幕末や明治期の一般的に江戸縮緬と呼ばれる模様が復元された生地が手に入りましたので、帯にしたら素敵かなと思ってお仕立てをしてみました。
こだわりのコレクターの方が染めてもらったものという事で、シボの小さなちりめんの質感も模様も色もとてもよくできています。
築山に若松が茂り、濃いグレー・消炭色でエ霞が描かれ、そこに綺麗な枝垂れ桜が可憐なお花を咲かせ、空には小さなツバメが飛んでいます。
春のやわらかい日差しを浴びたのどかな空気感が伝わってくるようで、ほのぼのとします。
柔らかい素材の小紋や地紋無地や、なんとなく時代を合わせて江戸小紋のお着物と合わせると素敵かと思います。
また紬系のお着物ともお合わせいただけますので、遊び心でいろいろと取り合わせてみていただくと良いと思います。
古色然とした素敵な雰囲気が楽しい、おすすめの一点です。
お仕立て上がり。
地の色は薄卵色「#e6d2bc color-sample.com」、
エ霞の色は消炭色「#4d4948 color-sample.com」、
松の色は柳染「#93b881 color-sample.com」、
桜の色は長春色「#c97586 color-sample.com」、
舛花色「#5b7e91 color-sample.com」
をご参照下さい。
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