「葡萄」帝王紫手描名古屋帯 吉岡常雄作
大きい写真を見る

商品番号 r1130
「葡萄」帝王紫手描名古屋帯
吉岡常雄作

販売価格 有難うございました

長さ 3 m 77 cm
太鼓巾 31 cm
前巾 15.5 cm
 

「葡萄」帝王紫手描名古屋帯
吉岡常雄作

貝紫の歴史は古く、紀元前1000年には東地中海においてすでに高価な染料としてもてはやされたという記録があります。
その後、その希少性から高位の人々のみに使用が許され、「高貴な色」「力が宿る色」とされました。後に絶滅の危機に瀕したため、その使用は皇帝のみに限定され、一般の人間の使用を禁じた時代もあったそうです。そのため「ロイヤルパープル」「帝王紫」とも呼ばれます。
こちらはその貝紫の研究を長年続けられた先駆者のおひとりでもある故・吉岡常雄先生直筆の貴重な作品です。
吉岡先生は研究のために日本各地をはじめ、世界中を回って貝紫の記録がある場所へ実際に足を運び、素晴らしい功績を残されました。その一部をまとめられた著書「帝王紫探訪」にも、その情熱的な探究心を伺い知る事ができます。
南米ではコスタリカやメキシコのドンレイシ村周辺の沿岸に生息するサラレイシガイを用いて直接布に染め、それを太陽光など紫外線に当てる事で発色させる染め方で民族衣装などを染めた記録がある様です。
その技法で染めると、染料だけを少し採取して貝を再び海に戻して生かす事ができるため、地中海の貝紫染めの様に貝が絶滅の危機に瀕する事もなく喜ばしいという事も著書に記されていました。
そのあふれる喜びが感じられる様な、元気の良い葡萄がたわわに描かれた素晴らしい名古屋帯の作品です。
金で縁取りされた葡萄は帝王紫で描かれているからか、やはりどこか高貴な印象になっているのがまた面白いです。
躍動感のある枝や葉が、竹のペンでかすれた風に描かれているのが素敵です。
生成りの縮緬地がふっくらとした質感で、どんなお着物に合わされてもきっとやわらかく高級感を醸し出してくれる事と思います。
個性的でもあり、趣味の極みの様な大変お洒落なおすすめの逸品です。
未着用品。
共の桐箱があります。

line
「葡萄」帝王紫手描名古屋帯 吉岡常雄作   「葡萄」帝王紫手描名古屋帯 吉岡常雄作   「葡萄」帝王紫手描名古屋帯 吉岡常雄作  

「葡萄」帝王紫手描名古屋帯 吉岡常雄作   「葡萄」帝王紫手描名古屋帯 吉岡常雄作   「葡萄」帝王紫手描名古屋帯 吉岡常雄作

「葡萄」帝王紫手描名古屋帯 吉岡常雄作   「葡萄」帝王紫手描名古屋帯 吉岡常雄作